アフタヌーンティーについて その1 ハイティーは何がハイなのか? | 大磯珈琲庵 コーヒー豆通販ページ 世界中から厳選されたコーヒー豆13種類を自家焙煎でお届けします

 

2018/04/04 14:11

なぜこんな時間に?


イギリス伝統のアフタヌーンティーといえば、ホテルのラウンジで午後のひと時を過ごしながら、サンドイッチやスコーン、 ペイストリー (ケーキ )などをたっぷりいただきながら、ゆっくり紅茶を飲む、というとても優雅な過ごし方ですよね。


お茶の時間、というよりも、時間も長く、食べ物も紅茶もどんどん出てきて量も多い。しかも4時ごろから始まるのが本来の形。


でも、なんでこんな中途半端な時間に、こんなに大量にしっかりとしたものを食べるのか? 晩御飯食べれなくなるじゃないか?と、疑問に思うわけです。


実はこれは、かつての上流階級の人たちが、夜は観劇やオペラなどに出かけて、ステージが始まるのが7時8時、終わるのが遅いのでそれまでお腹がすいてしまう、なので先になんか食べておこうという、いわば『間食』というのが、アフタヌーンティの起源だからなんですね。


電気がない時代、貴族の食事は朝10から11時にとる朝食と、夕食の一日2回だったといわれています。楽しみの観劇やオペラも明るいうちにやるので、見終わってから夕食をとっても、朝食と夕食の時間が開くことはそれほどありませんでした。 

ところが電気が発明されて夜遅くまで行動できる時間が広がると、観劇の始まりも終わりもどんどん遅くなっていきました。そうすると、遅めの朝食と夕食の一日2回の食事でしたので、夜観劇に行く予定なら、それが終わるまで午前中から夜遅くまで何も食べないということになってしまいます。

そこで観劇に行く前に、少しつまみ食いをしたいという、いわばお腹がすいて耐えられないという状況から生まれた習慣がアフタヌーンティーなのですね。


ハイティーとは何がハイなのか?


観劇やバレエ、オペラに出かける人は、上流階級の人なわけですが、こういった人たちがたしなむアフタヌーンティーを、実はローティーというのです。

ハイティーは聞いたことがあるけど、ローティーってなに? いったいなにがローなの? となりますが、これは実はテーブルの高さがローなのです。

つまり、ソファに座って食べる。そしてそのソファで食べる低いテーブルは、ソファ用なのでとても小さい。なのでスコーンやペストリーがいわゆる3段のティースタンド、(ケーキスタンド)というものに乗せてあるわけです。

あのアフタヌーンティ用のケーキスタンドは、本来は狭いテーブルの上のスペースを有効活用をしないといけない、そいういう理由からきているわけです。なので、広いテーブルでティーを行う場合はケーキスタンドは使わないのが慣わしとなっています。


こちらはリッツカールトン東京のヘヴンリーティー サンドイッチやムースなどもあって素敵です。


ハイティーは、ローティーよりも遅い時間に始まるのが一般的で、より夕食の位置づけに近いものとされています。
こちらは労働者階級の人たちが上流階級の人たちを観劇に送り出したあとや、仕事の後の遅い時間に、高さのあるテーブルで食べたのが始まり。

サンドイッチやスコーンなどが主な食べ物であるローティーに対し、こちらは肉や魚などのちゃんとした食事が並んでいるものとされ、普通のテーブル(高さが高い)で食されたものであることからハイティーと呼ばれるようになったようです。

なので、上流階級の人たちは自分たちのアフタヌーンティのことをハイティーと呼ぶことは決してなかったと言います。
ハイティーと聞くと、なんとなくハイソサエティなのか?と思ってしまいがちですが、実は本来はまったく真逆の意味があったわけですね。

ちなみに、夜食べるハイティーが事実上の夕食であったため、もっとしっかりとした食事を昼にとってしまうことをイギリスではディナーと呼ぶ場合があります。お昼ごはんなのにディナーというわけです。 

イギリスで昼ごろ知り合いの家にいくとおばあちゃんが、『あんたディナーはたべたのかい?』と聞くので、『あらら、まだ昼だよおばあちゃん、』と思うことがありましたが、とんでもない失礼をしたことになります。

ディナーというのは、時間関係なくしっかりした食事の事で、そういったディナーを昼に食べたあと、夜に食べる食事をティー(ハイティー)、またはサパーというんですね。

アフタヌーンティについて その2へ続きます。


こちらは大磯珈琲庵で提供されるアフタヌーンティセットです。今年は4月の27日から29日、5月は11日から13日まで。




  • Home
  • About
  • Blog